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5月12日(土)BS-i放映

トルコは本当に不思議な国だった。
というのも、そもそも私のトルコに関する知識が0に近いこともあり、画面に映し出される動物や、トルコの町並み、人々の文化は全てが初めて見るもので、不思議と感じるのも当たり前なのだけど。

紹介された動物たちの中で一番笑えて、更に、驚きと感動を覚えたのは、「ハト」。ハトといっても、日本でよくみかけるドバトではない。ハトって、こんなに色々な種類が居たのだろうか。鳩って、こんなにおしゃれな羽を持っていただろうか!?と、目を疑う程にきれいなハトや、ピアスや足輪で装飾された鳩がたくさん出て来た。

トルコ人は、無類のハト好きである。
3軒に1軒の家はハトを飼っていて、それも1羽2羽という単位ではなく、30羽〜40羽は飼っている。

男達はハトに時間と金を費やし、顔から興奮の脂汗を垂れ流し、女達はそんな男達の様に諦観の微笑を向ける。

男達は毎夕のように行われる「カルシマ」というハトゲームに興ずる。

このカルシマと呼ばれるゲーム。
ルールは至って単純である。
1)時間を決めて、それぞれの家で飼っているハトを、一斉に空に放つ。
2)自分の家のハトがきちんと帰ってくれば、良い。

ハト達が空に放たれるのは、夕刻頃。放たれた直後は、厩舎のある家の上空を旋回しているが、次第にその旋回半径が広がってゆき、大空へと舞飛んでいく。

大空を飛ぶハト達の群れは、時折、混じりあう。

大空を、いくつもの群れが弧を描いて飛び交う様も圧巻だが、この、混じり合う瞬間がゲームの醍醐味でもある。その瞬間に、他の群れにつられてしまうハトがおり、その場合、他の群れに飛んで行ってしまったハトは奪い返すことはできないし、他の群れから飛んできたハトは自分のものになる。

ゲームに明確な勝敗はないのだが、それでも、こうやって書くと、単なるハトの奪い合いゲームのように見え、それが勝敗となるように見えるが、それが主目的ではない。なぜなら、他のハトを奪うように、自分の家のハトを調教するわけではないから。
つまり、ゲームと呼ばれる所以は、ハト次第とするルールにあるわけだ。
1種の賭け事的要素を含むわけだが、全くの予想がつかないわけである。ハト自身も、そのときの体調だとか気分だとかに関係がなく、「あれ?」と気付いた時には、違う群れに混じっていたりするのだから。だから、普通の賭け事よりも、よりスリルがあって面白いのであろう。

さて、この時、他の群れから新しく来たハトに、飼い主は逃げられない様(家の環境に慣らす)にするために、どんなことをするかというと、次の2つのうちどちらかの方法をとる。

1、羽を切って、飛べない様にする。
2、メスと番わせる。

1、については、飛べるくらいに羽がはえそろってきた頃には、環境に慣れていて、逃げることはない。が、新しい羽が生えて、飛べる様になるまで、約2週間から3週間ほどかかってしまうので、あまり好ましい方法ではないそうだ。

2、については、兎に角ハトの雄というのは、据え膳くわぬは男の恥的習性を持ち、気に入る気に入らないに関係なく、あてがわれたメスとは必ず番いになる。(それが動物における生殖行動の基本なのだが)更に、一夫一婦制のハトは、番いになりさえすれば、雄は自分の妻の元に必ず戻ってくるので、逃げられることはない。この場合、新しいハトと番い用の雌を隔離部屋に放り込み、1週間もあれば、番いになってしまうのだ。
つまりは、このゲームに使われるハトは雄のみであるのだが、奪ったハトを自分のものにするために、誘惑専門の雌ハトの繁殖も行うのである。
因に、「勝手に逃げない」為の処置であるから、おそらく、ゲーム中に他の群れにつられてしまう行動(脊髄反射か?)には関係が無いと思われる。


さて、このハトゲームなるものは、非常に魅力あるゲームであるが、ハトありきなものであって、トルコの人たちのハト好きの直接の原因ではない。それでは、トルコの人たちが何故ここまでハトを好きなのか?それは未だによくわかっていないらしい。人々は口を揃えて「コーランに、動物を愛でるようにと書いてある」と言うが、「ハト」と限定されているわけではない。
彼らは野良猫にも、とても優しく、野良猫たちは人間に対して、全く警戒心を抱いていない。街角には必ず猫がおり、猫をかわいがる人がおり、可愛がらなかったとしても、決して虐めたり虐待したり駆除したりはしない。

それでも、鳩は特別扱いであり、それは、築年数の長い寺院の壁に、鳩の為の巣が初めから作られていることや、カッパドキア遺跡からもうかがわれる。
このカッパドキアの遺跡に作られた、土壁の鳩舎。これは、ハトたちの為に家を提供する代わりに、彼らの糞を効率よく集められ、更に、乾燥させる構造となっている。
彼らの糞を集め、乾燥させ、それは何に使われるのか。
トルコの痩せた大地で、農作を行う為に使われるのだ。トルコの乾いた地面は、作物を育てるのに適していない。しかし、食べなければ命をつなぐことは出来ない。だから、人々は、乾燥した糞による肺線維症の脅威に構わず、鳩の糞を肥料とし、命をつなげていくのだそうだ。

その他にも、回転しながら飛ぶ鳩も紹介された。
TAKLA(タクラ)後方宙返り系。
SARMA(サルマ)キリモミ回転系。

一体、何を考えて、くるっくるっと飛ぶのだろーか。
私などが見ていると、きれいとかそういう問題じゃなくて、回転する意味を見つけられないが故の笑いがふつふつとこみ上げてくる。おかしくって、しょうがない。
キリモミ系はまだ弾丸特攻野郎くらいに見えて、「かーっこいー。さぞかし、獲物を捉えるのが得意そうだわ〜」と思えるのだが、後方宙返り系は、「それでなにが出来るの?鳩界的に、どんな才能?生きるのに有利なの?」と考えてみて下さい。とーっても、おかしいです。

千石先生曰く、突然変異で、回転飛翔する鳩がいて、それに人が目を付けて、彼らの交配を行ったのがルーツであろうとおっしゃられていた。

ハト。
日本では、糞害やら何やらで、害鳥とされているわけだが、ハトにはハトの深みというのがこんなにあったわけです。日本の鳩も負けずに、頑張っていって欲しいものです。人様からパン屑とかお菓子とかマックのポテトとか貰ってる場合じゃないです。
脱メタボですよ、日本鳩。

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by kaershow | 2007-05-13 14:02 | 日記

http://www.afftis.or.jp/mikan/mikan31.htm

だそうです。
しーらなかったわ。

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by kaershow | 2007-05-02 15:36 | 日記