ミツバチ失踪


全米でミツバチが行方不明が拡大、影響は24州にも及び作物の収穫が危機的状況に

【テクノバーン】(2007/2/27 16:34)全米で昨年後半以降、続いているミツバチが突然、巣箱から居なくなるといった現象が全米24州にも拡大。農作物の収穫にも深刻な影響を及ぼす状況となってきた。

当初、この現象は一部の専門紙と科学誌だけが報じていたが、27日付けのニューヨークタイムズ紙は「ミツバチが失踪、養蜂家と農作物の収穫に危機」と大きく報道。ミツバチが居なくなるといったナゾの現象は終に、農作物の収穫の減少を通じて一般市民の生活にも影響を与える情況となってきた。

ミツバチが居なくなるという現象は、前日まで普段通りに多数のミツバチで賑わっていた巣箱が、翌日になると数匹のミツバチだけを残して空っぽになってしまうというものとなる。

当初、この現象はあまり深刻には見られていなかったが、その後、同じ現象は複数の州に拡大。23日現在のところミツバチが行方不明になってしまった州は24州にも及んでいる。

専門家はこのまま、ミツバチの行方不明が続いた場合は、農作物の受粉に支障を来すことによって、最終的にはスーパーに並ぶ農作物の減少という形で一般市民の生活に影響を及ぼすことになるだろう、と述べている。

コーネル大学の研究者によると養蜂家が育てているミツバチの受粉に依存している農作物の規模は年間140億ドル(約1兆6800億円)にも達していると見積もっている。

このナゾの現象、このまでのところ、近年になってから増えてきている中国やアルゼンチン産の安価な蜂蜜の増加に伴う、養蜂家の収入の減少に影響があるといった見方もでてきている。

中国やアルゼンチン産の安価な蜂蜜の増加に伴い、米国内の養蜂家の収入が減少。それを受けて、養蜂を辞める養蜂家の数が拡大すると同時に養蜂されているミツバチそのものの数も減少。一方、養蜂を続ける養蜂家は安い蜂蜜に対抗するために少ないミツバチに過酷な労働を強いる。その一連の結果、働きすぎのミツバチの免疫能力が著しく減少。ある敷居を越えたところで過労死に至るという現象につながったのではないか、という考え方だ。

また、欧州では使用が禁止されている一部の農薬の利用がミツバチに免疫能力が弱ったミツバチに影響を及ぼしているといった見方も浮上してきている。

しかし、このミツバチが行方不明になるという現象に対する明確な説明をできる研究者はいないのが現状だ。ミツバチに頼らずに受粉を行う方法が真剣に模索される状況ともなってきている。

*米国蜂蜜協会

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by kaershow | 2007-03-05 15:17 | 日記